年々同志が減っている気がする。
今現在、スマホアプリで生活してる人が何人いるのか知らないが、自分が始めた頃に比べれば、俄然減ったと思う。
私が始めたのは8年ほど前なのだが、その頃はまだ、黎明期からやってる人たちが元気に残っていた。
黎明期はバブルで、それこそ何を作ってもめちゃくちゃ当たったらしい。
百万回タップするだけのゲームが数千万の収益になったとか、そういう話もあったと思う。
しかし正直な話、私は黎明期の人たちのそれはラッキーパンチだと思っていた。
そういう人たちに会ったのは、今から5〜6年前。コロナ前のことだ。
バブルは弾けたとはいえ、売れてる人は多く、それはすごいなと思った。
しかし話してる内容を聞いてると、少し違和感があった。
私もアプリ開発は素人だが、20歳で自分の会社を立ち上げ、今日までずっと経営してきた。
彼らと出会った時点でも15年のキャリアになるので、同じ「ビジネス」として違和感を感じたのだ。
そこに戦略はない。平たく言ってしまえば運頼み。「いいもの作れば売れるでしょ」って話に感じた。
事実、その時点で右肩下がりになってる開発者も沢山いたはずだ。
ビジネスである以上、再現性が重要だ。それを繰り返し再現出来ないと、拡大していくことは難しい。
1個のスーパーヒットがあってもいい。それで一生分を稼いでしまうこともあるだろう。
しかし基本的には再現性が重要だ。なぜどうやって売れたのか。それを言語化出来ないようでは、遅かれ早かれ凋落する。
同志が減っていくことは寂しい。しかしそれと同時に戦略や再現性の重要さを認識する。
どの世界も、生き残っていくのは「考えることをやめない人間」だ。