20代の頃からだと思うが、思考実験を繰り返すのが好きだ。
例えば「世の中金だ」と思い込んでみる。それまでは「金が全てじゃない」と思ってたとしたら、あえてその反対をいってみるのだ。
それで1ヶ月くらい暮らしてみると、色んな発見がある。
人と話すときも、「やっぱ金じゃね?」ってキャラになるので、それまでとは違った話が出来て面白い。
当然、前とは違った主張になるし、思考実験中であることを告げるわけではないので喧嘩になる。
「お前の考え方は間違ってる」みたいなことを言われるが、そのときはそのキャラになりきってるので構わない。とことんやるのだ。
こういうことを繰り返してると、自分の中に幅が生まれる。
考え方に柔軟性が出てくるので好きだ。
今日までずっと定期的に繰り返してるのだが、今やってるのは「得意を伸ばす」という思考実験だ。
正直、今日までの人生「得意なこと」っていう表現が好きではなかった。
それらは言い訳に使われることが多いからだ。
文系理系もそのひとつだ。
私は高校に通ってないので、自分がどっちかさえ分からないが、みんな決まってこれを言い訳に使う。
「私は文系だから〜」みたいなやつだ。
得意はそっちなんで、苦手な方は分からんて意味だろう。
他にも「体を使う仕事が好き(得意)」とか「頭を使う仕事がいい(得意)」みたいな話もある。
人間、そこまで能力は偏ってないと思う。その気になれば、大概のことは出来るだろう。
なので今日まで「得意を伸ばす」って考えは持ったことがなかった。
でも試しにそういうマインドセットにしてみると面白い。
子供に対する接し方も変わるし、周りの人間に対しても同じだ。
ようは、その人のいい部分にフォーカスするようになるのだ。
この実験は始まったばかり。あと4週間くらい続けてみようと思う。